大阪市鶴見区わらべ学童

指導員つれづれ
第36話
夏の終わり

昨日、08年の夏休み保育が終わりました。

長かったようで短く、あっと言う間のようで長かった・・・そんな印象を持ちました。

ずいぶん前の話のようですが、夏休みが始まると、すぐにキャンプでした。

「兵庫県の山奥までわざわざ出かけていく」価値のある、清流や緑の山々が、今年も迎え入れてくれました。

キャンプ場の皆さんはじめ、保護者の皆さんも全面的にバックアップしてくださり、子ども達が、文字通り「縦横無尽に楽しめる」プログラムをすべて実施することができました。

セミの脱皮や、激しい雷雨を眺めながら、自然に対する畏敬の念を抱いた子も、家を恋しがったり、失敗を恐れたりして涙を見せた子も、仲間と共に過ごし、少したくましくなって帰ってきました。

キャンプが終わったら、プール保育にも出かけました。

炎天下の移動は大人でも大変ですが、子ども達は「10時にザブン!」を合言葉に、列を乱すことなく整然と歩き、上の子は下の子を手助けして、目標を達成することができました。

プールでは鬼ごっこをしたり、ビーチボールでバレーをしたり、楽しい時間を過ごすことができました。

例年より、回数は減りましたが、4回の手作り給食にも取り組みました。

キャンプ後は、子どもたちの希望に沿って、メニューを決めることができるとあって、お父さんやお母さんと「何にしようか?」と、相談してくる子もいました。

以前、食べたい物を聞くと、毎回ず〜っと「やきそば!!」と答えた子がいたように、ず〜っと「ラーメン!!」と答える子もいました(笑)が、「暑いしさァ・・・秋になったらできるかなぁ・・・」と、やんわり断られたりしながら、毎回大量の材料を切ったり、洗い物をしたりしながら、そこでも考える場面やがんばる場面がたくさんあったのではないでしょうか。

3年生以上のリーダー達は、学年代表を中心に、念願の「子ども主導のイベント」を企画し、実施しました。

全員集まれないことに落ち込みながら、集まったメンバーで楽しむために、手紙を書いたり、買い出しに出かけたり、本当によく頑張っていました。

夕食の焼き肉をほおばり、ビニールプールの即席温泉(?)に入り、怖い話を聞いたり、ジェスチャーゲームをしたり・・・楽しい夜は、子ども達の笑い声とともに、更けてゆきました。

もちろん、たくさんの手落ちや工夫や改善の余地はありながら・・・ではありますが、ここでも「共通の思い出作り」ができたと思います。

そしてイベントより何より、毎日の生活の中で、とにかく遊びました。

室内で時間があると、即座に「レゴしていい?」と、1階にレゴの海が広がり、ごっこ遊びの輪や、おしゃべりの輪ができ、公園では、ボール遊びやみんな遊びで体を動かし、「今日も暑いな〜」と水浴びをして・・・。

遊びが新しい関わり合いを生み出し、日増しに、集団の広がりやつながりの強さに反映していきました。

また、夏休みの後半は、宿題の時間にも変化が見られました。

宿題が夏休み中には終わりそうにない子の危機感がそうさせるのか(笑)、「勉強時間って、そうやって過ごすもんだ!」と思う子が増えたのか、図書館並みに、静かに集中して、机に向かうようになったのです。

時間にすれば、15分だけの子(短っっ! 笑)もいますし、1時間以上がんばる子もいます。

ただ、毎日60名以上が集まり、賑やか過ぎて当たり前の子ども達が、ある意味「空気を読んで静かに過ごしている」のは、ものすごいことではないかと、親馬鹿ならぬ指導員馬鹿丸出しで、ついつい喜んでしまうのです。

中には、遊びに夢中になりすぎた子もいたようですが、しっかり切り替えて、2学期を迎えてほしいものです。

保護者の皆さん、毎日、お弁当づくりや様々なサポート、ありがとうございました。

指導員の皆さん、朝早くから延長保育まで、連日の長時間保育、本当にお疲れ様でした。

間もなく秋が訪れます。

子ども達にとって、きっと「成長の秋」であることを期待しながら、引き続き、大らかに見守りたいと思います。

by.Sarusen


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