大阪市鶴見区わらべ学童

指導員つれづれ
第43話
成長をかみしめる

3学期が始まり、午前中の室内に静寂が戻りました。

冬休み保育中は、机の傍らに積み上げていた書類や事務仕事を片づけながら、この間に指導員が感じた、子ども達の変化や成長を思い浮かべるには、絶好の時間です。

1・2年生の子どもたちが、すっかりわらべ学童での時間の流れを把握して、生活を心から謳歌するようになった姿。

3・4年生の子どもたちが、いよいよ高学年として、中心的な役割の担い手としての責任を自覚し始め、全体に対して声をかける姿が多くみられるようになったこと。

6年生の子ども達が、いよいよ「卒業」「卒所」を意識し始め、寂しさを振り払うかのように悪ふざけに興じながら、大小様々なイベントを、心に刻みつけるかのように積極的に楽しんでいる姿・・・等々、たくさんの場面が浮かんできます。

時間的には短い冬休みですが、子ども達が最も落ち着き、成長を感じさせてくれる「大切な時間」でもあるのです。

おっと・・・5年生が抜けていますね。

この冬の彼らの変化は、本当に大きかったと思います。

女の子たちは、がっちり徒党を組んで、良いにつけ悪いにつけ、くっついて行動するようになりました。

動作は常にダルそうで、「キビキビ」とか「テキパキ」の対極にいます。(笑)

口をついて出るのは、TVや芸能人やファッションに関することがほとんどで、あとは「ええ〜」というブーイング。(ちょっと言い過ぎた・・・ごめん)

でも、下の子へ向けるまなざしは、とても優しくて包容力に満ち、「姉」というよりは「母」に近くなってきていることを感じます。

過去の「わらべのお姉さま」達がそうであったように、彼女たちもまた、男の子たちより一足早く、「思春期」に差しかかったことが窺えます。

男の子たちも変化してきました。

それぞれ存在感が大きくなり、下の子達とは、はっきりと一線を引いて行動することが多くなってきました。

ムキになる場面も、「対 同学年」か「対 指導員」に限定され、下の子に対してはすごく寛容で、「しゃ〜ないな〜」と、笑顔で流してくれることが多くなっています。

それでも、5年生同士のじゃれ合いは、かなり「うっと〜しく」、指導員への屁理屈はあくまでも「長く」、コメントは極めておっちゃんチック。(あれ?またちょっと言い過ぎた・・・ごめん!笑)

ともすれば、「ええかげんにせんかぁぁぁ〜っ!!」っと、指導員の逆鱗に触れそうなものですが、その触れるか触れないかのギリギリ・ラインを、うまく楽しんでいるようにすら見えます。

ほぼ全員が、9・10歳頃に訪れる「成長の節目」を乗り越えつつあり、精神面が安定してきた反面、卒所旅行の準備を一緒に進めている6年生との別れを、日に日に実感しながら、楽しさと寂しさのはざ間で、ぐっと変化してきたんだな・・・そう思えてなりません。

クリスマス会の前に、指導員はじめ保護者の皆さんまでも悩ませていた出席率も、9割を超える勢いです。

仲間との時間を存分に楽しんだ5年生たちの様子を、親御さんたちと話していると、不思議なことに気が付きました。

それは、5年生の親御さんより4年生の親御さんが、その変化を敏感に感じ取っておられることでした。

子ども達の成長への「期待」と、上の学年への「憧れとリスペクト」を、ここでも見つけた気がしてうれしくなってきました。

今も、6年生を差し置いて、「スケート行きたい!」を連呼している5年生たち(特に女子っ!)ですが、大人へと一歩踏み出そうとしている彼らの、大きな飛躍が楽しみになってきている今日この頃です。

by.Sarusen


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