大阪市鶴見区わらべ学童

指導員つれづれ
第58話
七転び八起き

この間、ひたすら準備を頑張ってきていた「4年生旅行」に取り組みました。

下調べに始まり、計画から実施まで、すべて4年生の子ども達が中心になって取り組んだ、4年生のための、4年生だけのイベントです。

これまで、どんな時もそばに来て、手伝ってくれていた5・6年生も、一緒に参加することはできないので、口は出せても手足は出せない、言わば「ダルマさん」状態です。

はじめは、たどたどしかった準備も、日が経つにつれて順調に進むようになり、4年生自身が、着実に当日が近付いていることを実感しながら、目の前の課題を一つ一つクリアしてきました。

ウキウキ感とワクワク感が膨らむと同時に、子どもの目線で見れば、初体験だらけの、壮大な旅行の全容が見えてきて緊張感も自ずと高まります。

上の子たちも、珍しく遊んでいる4年生を見ると、「お、準備終わったん?」「どう?進んでる?」と、声を掛けてくれていて、気にしている様子や心配していることがうかがえました。

当日は、集合時間のはるか前から、ニコニコとうれしそうに集まってくる姿が見られ、準備での大変な苦労を経て、ようやく出発できる喜びがあふれてくる様子でした。

新型インフルエンザの影響で、準備企画に取り組めていないことを配慮し、初めのうちは指導員がサポートすることにしていましたが、予想以上に動きがよく、経験不足から起こる「他の人の邪魔にならないように通行する」「みんなの前で意見を伝える」ところで、注意や指導を受けた以外は、ほぼ「自力」で活動を続けました。

例年どこかで、大問題が起き、立ち往生してしまうことが多いのですが、少しの勇気とわずかな知識、かすかな記憶と運(これすごく大切なんです♪)、そして「似たりよったりの仲間」を味方に、小さな失敗は数多くしながらも、一つ一つ解決して一歩ずつ前へと進んでいく今年の4年生は、文字通り「七転び八起き」でした。

時間の経過とともに、役割分担にも慣れ、少しずつ自覚や自主性が見え始め、「楽しむところは楽しみ、考えるところは考え」、五感をフルに使った、濃〜い2日間の旅行はフィナーレとなりました。

人数が多いと、大人でも、ついつい「誰かがやってくれる・・・」という人任せな気持ちになってしまいがちですが、彼らは、しっかり13名で手をつないで、自分たちの力で成功させようと頑張りました。
悩んだり、落ち込んだりしながらも、力を合わせて気持ちを切り替えました。
「自分でやれることは自分で!」と力試しができ、学童に到着したときは、疲労感と充実感・達成感をにじませながら、随所に成長を感じさせてくれました。

この旅行での経験が、必ず生きてくることを予感しながら、また一つステップを上がろうとしている現場に立ち会わせていただいたことに感謝しています。
バックアップしてくださった保護者のみなさん、本当にありがとうございました。

by.Sarusen


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