大阪市鶴見区わらべ学童

指導員つれづれ
第74話
一体感を目指して

GWが過ぎ、毎年恒例の親子運動会に向けての取り組みが、いよいよ佳境に入ります。

春先からそれぞれが新しい環境の中で、精一杯頑張り、駆け抜けてきた1学期の中休みとして、ほっっ♪と一息ついて、「よぉ〜し!また頑張るぞ〜っっ!」と、心機一転してくるかどうか・・・と、指導員の関心はそこに向きます。

まず登場したのは1年生、明らかにその表情には、「リフレッシュ済」または「充電完了」の文字が浮かんでいるかのごとく、とても元気にやってきました。(笑)

親御さんがしっかりと配慮され、うまく休憩をとりいれた過ごし方をされたようで、順調な再スタートを感じました。

そこへ、家庭訪問が始まるとのことで、2年生以上の子ども達も早い時間に登所してきました。

口々に、連休中に何をしたか、どこへ行ったか等を話しながら、どこか再会を喜んでいる風でもありました。

その様子から、長いお休みの間も、「それぞれが気にし合っていた」という一種の信頼関係を見る事が出来た気がしました。

運動会のテーマは、今年も「一体感!」で行こうと考えていますが、そこには、足の速い子にも遅い子にも、高学年にも低学年にも活躍の場があり、ひとりひとりが主人公になりながら、つながりを実感しながら、一体感を感じてほしいという強い願いがあります。

こうした一体感を作り出す要素には、いろいろなものがあると思いますが、その根本には信頼がなければならないと思っています。

良い土壌でなければ良い作物は育たないと言われるように、信頼なくして一体感は生まれないのではないでしょうか。

学童での関わりの中で、まさか信頼がゼロということは無いでしょうが、それが大きいか小さいかの違いは、必ず「一体感」に現れるように思います。

過去の運動会をふりかえっても、お互いの信頼があればこそ大きな一体感が生まれ、同じチーム、同じブロックとしてのパワーがどんどんあふれてきたのではないかと思うのです。

信頼を築くのも壊すのも、ひとりひとりの心がけ次第。

まずは自らが、どうすれば信頼が生まれ育ち、どうすれば壊れるのかを常々考えながら行動したいと思います。

子ども達との信頼関係を壊すのは容易く、例えば「人によって言っていることが違う」「しっかりと向き合ってくれない」「約束を守らない」「お願いしてもやってもらえない」・・・と、わかっていても、うっかりがつきものの部分が多いように思います。

しかし一方で、見方を変えれば、そういったことに気を付け、うっかりを減らす事が出来たなら、「一体感が育つ土壌」を育むことができるはずです。大きな信頼に裏付けされた一体感を目指して、子ども達同士もしっかりと結び直す事が出来るような運動会にしていきたいと思います。

by.Sarusen


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