★第124話「まのっちゃんのマイ・ストーリー」★
もうすぐ、勤続13年を迎える、指導員の「まのっちゃん」です。
そして、私は、わらべ学童第3期卒所生のOGです。
私がまだ若かりし10代の頃、理由こそ忘れましたが、(どうせ安易な理由だったのでしょう・・・笑)「幼稚園の先生になる!」という夢を持ち、専門の短期大学に入り夢を叶えました。
しかし、これからという時に体調不良となり、大変残念でしたが退職することになってしまいました。
わらべ学童には、それまでも時間があればよく遊びに行っていたので、社会復帰へのリハビリも兼ね、夏休み中のバイトをすることになりました。
バイト期間が終わってからも遊びに行き、子ども達の笑顔とパワーに魅了された私は、正式に指導員として働きたいとお願いしました。
あれから13年・・・。
「13年」と聞くと長い年月ですが、私的にはあっという間でした。
まだまだ20代前半の頃と同じ気持ちなのですが、卒所していった教え子達が成人し、私を「まのっちゃん」と低い男性の声で呼ぶようになり、遥か上から見下ろしてくる姿を見て、「あれ?もしかして私、歳取った?」と思う瞬間があります。(笑)
言われてみれば確かに、前ほど思うように身体が動かせないし、子ども達に白髪を発見されることもあるし・・・どうやら着実に歳をとっているようです。(笑)
でも、ただ無駄に年齢を重ねただけではないと思いたいのです。
たくさんの子ども達に出会い、別れ、たくさんの子ども達の笑顔を見てきて、この子達に楽しい放課後を過ごしてほしい、色んな経験をさせてあげたい!という思いは年々強くなり、それを自分の力で、少しずつ叶えてあげる事ができるようになってきた気がします。
私には、今年6歳になる息子がいます。
だんだん学童の子達の歳に近づいてきた事で、家でも「あれ?デジャヴ?」みたいな事が増えてきました。
「仕事で子どもを毎日見てるんだから子育てもバッチリでしょ?」と思われがちですが、そんなことはございません!
なぜ我が子になると大らかな目で見れないのでしょうか!?
息子の前では、ただただ口うるさいおかんです。(笑)
もちろん学童の子ども達は私のことを「お母さん」とは思っていません。
では一体、私って何なんでしょう?
実際お母さん方とそう歳は変わらないのにお母さんではなく、学校の先生でもない。
近所のおばちゃんや友達のお母さんほど優しくもない。(笑)
でも、結構な時間一緒にいる・・・。学童の指導員という存在は、私にとっても子ども達にとっても、周りから見ても不思議な存在、新しい存在なのではないかなと思います。
だからこそ、学童っ子達は私達指導員にしか見せない顔が絶対にあると思うんです。
私もOGなので、私自身もきっと、さるちゃんはじめ、歴代の指導員さんたちに対して、そうだったのだろうと思うんです。
「幼稚園の先生」が夢だった私が、ずっとこの仕事を続けている・・・なぜこんなにわらべの指導員を離れ難くなったかというと、そんな子ども達の「特別」な顔が見れるからだと思います。
私にしか見せてくれない子ども達の顔が見れるって、最高のやりがいだと思いませんか?
我が息子も1年後、わらべで最高の経験をして欲しいので、入所させる予定です。
ですが悲しいかな、我が子のその「特別」な顔は見れないんですよね~…残念…(笑)
おっ!子ども達が学校から帰ってきました。「おかえり~!!」
by.まのっちゃん
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